多くの業界では未経験の人が転職をしようとしても受け入れてくれない傾向があります。常勤として雇用すると基本的には終身雇用にするのが日本の伝統となっていて、企業としても基本方針にしていることが多いのです。ある程度年齢を重ねてしまった人を採用してあまり役に立たなかったとなると企業としては大きな損失となってしまいます。教育に費やせる期間も年齢を考慮すると短く、能力的な向上を見込むのが難しい年齢になってしまっている人もいます。その状況でリスクを取るよりは、常勤以外で必要な人材を補充しようと考えることが多いです。

結果としてパートやアルバイトの場合には未経験でも受け入れてくれる傾向があり、未経験の業界で働きたいときには有利な選択肢になります。パートやアルバイトは短期的に必要になった仕事のための人材を早急に確保するというような緊急性があるケースで重宝されています。そのため、経験者であるに越したことはなくとも、すぐに働けるなら未経験者でも良いという判断をすることがよくあるのです。

また、どの業界でも能力的な要求が低い仕事は必ずあるため、そこに優秀な常勤の社員を割くよりも安い労働力を使った方が良いという考え方で募集していることも少なくないです。特に専門性の高い人材を多く雇っている業界では、未経験で専門的なスキルもない人をパートやアルバイトで雇ってうまく使い分けていることが多いです。このような視点で仕事を探すと転職を有利に進めていくことができます。